今回は、千手観音の謎について、ひも解いていきましょう!
千手観音像の腕(手)は何本ある?40本?42本?
実際に千本の腕(手)がある千手観音像もあるようですが、ほとんどの千手観音の腕(手)の数は、観音様が胸の真ん中で手を合わせている腕が2本と、観音様の背後にある40本の合計42本です。
観音様が胸の真ん中で手を合わせている腕が2本が、観音様の本当の腕(手)で、背後の40本は化手(けしゅ)と言われるものです。
千手観音像の40本の化手(けしゅ)は何?
観音様の化手は、人々が”仏様救ってください”とお願いすると、仏様が私はこれだけの道具がありますと、残像をアニメーションのように人々に見せているものなのだそうです。そして持っている道具で人々を救ってくれるのだそうです。
千手観音像は千手なのに40本なのはなぜ?
観音様の化手は、1本で25の救いをあらわし、40本×25=1,000ということだそうです。
千手観音像の背後の仏様は?
千手観音像の背後には光背(こうはい)と呼ばれる多くの仏様のお姿が見えます。これらも実際にそこに居らっしゃるのではなく、観音様は三十三通りに変身すると言われ(経典に記載され)ておりそのお姿をあらわしています。観音様の変身については、下記でくわしくひも解いています!
観音 三十三身/三十三観音とは? 変化(へんげ)や応現(おうげん)とは?三十三観音一覧!
千手観音像とアンディ・ウォーホルの関係とは?
現代アーティスト アンディ・ウォーホルが手掛けた色とりどりのマリリン・モンローの顔がたくさん並んだ作品「マリリン・モンロー」は、アンディ・ウォーホルが生前(1956年及び1974年)三十三間堂(京都市東山区)の本堂でみた千手観音像に影響を受けている言われています。
三十三間堂の本堂では、前後10列の階段状の壇上に整然と並ぶ等身大の1000体の観音立像を観ることができます。今でもアンディ・ウォーホルが描いた観音様のスケッチ画が残されているそうです。
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