平安時代の初めに伝教大師 最澄によって開かれた比叡山は、古くから鬼門封じの山(京の都を守るやま)として敬われ、さらには日本仏教の母なる山と言われています。現在比叡山延暦寺の広大な境内には、100ほどのお堂が点在し、そのどれにも深い歴史が刻まれています。そんな比叡山延暦寺は東塔、西塔、横川(よかわ)という3つのエリアに分かれています。
比叡山延暦寺全体については、下記リンクでご紹介しています。
今回は比叡山延暦寺の横川(よかわ)エリアについてひも解いていきます
比叡山延暦寺の横川(よがわ)は最新スポット!?
比叡山延暦寺の横川(よがわ)エリアは、比叡山の北側に位置し、他のエリアより一番後に開かれた場所です。このエリアの本堂は、横川中堂(よかわちゅうどう)で、比叡山延暦寺の東塔エリア、西塔エリアの建物と異なる趣があるます。横川中堂の特徴は、下記2点です。
・お堂が、石積みの上に建てられている
・遣唐使船の屋根を模して造られたお堂の屋根
お堂の屋根は、遣唐使と共に唐に渡った最澄を偲ばせます。
比叡山延暦寺の横川エリアにある、おみくじの原型とは?
比叡山延暦寺の横川エリアにある四季講堂(しきこうどう)通称 元三大師堂(がんざんだいしどう)は、おみくじ発祥の地です。
平安時代中頃に活躍した元三大師 良源(がんざんだいし りょうげん)は観音様から、おみくじの原型となるお言葉を授かったと言われます。しかし、そのおみくじは、今のおみくじとは形式がかなり異なっているそうです。
お寺でおみくじを申し込むと、まず悩み事を僧侶に伝えます。それが元三大師にお伺いを立てるに値する悩みであれば、僧侶がお経を唱え御籤(みくじ)を引いてくれるというもの。ただし、このおみくじには、ある決まりがあります。比叡山延暦寺の四季講堂のおみくじは、占いというわけではありません。お伺いしたのであれば、おみくじの結果に従わなくてはなりません。おみくじの結果は、いわば元三大元師のお告げですので、絶対に従わなくてはなりません。
覚悟がいるおみくじです!
比叡山延暦寺の横川エリアのおススメのお札!
お札
・元三大師が姿を変えたという角大師(つのだいし):災いを避け健康を守ってくれるというご利益があります。
・元三大師が姿を変えたという魔減大師(まめだいし):仕事運や能力の向上、魔よけの御利益があるそうです。
角大師はいたずらをするかわいい鬼に見え、魔減大師(まめだいし)は”つむつむ”のようでなんだかかわいい…と私にはかわいいキャラクターに見えてしまうのですが、元三大師がそのお姿を変えたという、ありがたい御札です。
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