江戸時代に赤いオーロラが目撃された!織田信長はオーロラを見た?赤いオーロラ(赤気)は不吉?オーロラの仕組みと発生条件とは?2025年に日本でオーロラが見れる?日本でオーロラが発生したらおこる大変なこととは?

1770年7月28日の夜、謎の赤い光が現れ空を真っ赤に染め、当時の人々を震撼させました。京都の僧侶や名古屋の尾張藩士が古文書に絵を残しています。この光は京都と名古屋だけれなく日本全国で目撃されており、また中国などで目撃された記録が残っています。実はこの赤い光はオーロラだったと言われています。オーロラは北極に近いノルウェーやカナダなどでしか見られないイメージがありますが、なぜアジアでオーロラが目撃されたのでしょうか?

今回は、オーロラについてひも解いていきましょう。

オーロラの仕組み・発生条件

オーロラは、太陽から放出されるプラズマガスと地球の大気がぶつかることで発生する自然現象です。地球には磁力があり、一番磁力が強い北極と南極にプラズマガスが引き寄せられます。普段オーロラは緯度の高いところ(北極と南極に近い寒い場所)で見れます。


オーロラがアジアで目撃されたのはなぜ?

大規模な太陽フレア(太陽の表面で起きる爆発現象)が発生すると、通常の何倍にも及ぶ大量のプラズマガスが地球に向かってきます。高緯度の北極と南極付近でしか見れなかったオーロラが、低緯度の地域で見れるようになるのです。1770年に大爆発が起きたため日本を含めアジアでもオーロラが目撃されたのです。

実は、1770年に大爆発には及ばないものの小規模の太陽フレアは定期的に起きておりり、日本のように緯度の低い場所でオーロラが目撃されることがまれにあるのです。その場合、北極近くで見られるオーロラとは異なり、大気の関係でオーロラが赤い見えるのです。2015年ニュージーランドで赤いオーロラが目撃されており、そのときの映像がYou Tubeで公開されているので、ぜひ検索してみてください。


織田信長は赤いオーロラを見た?

日本書紀の時代からオーロラらしきものが書かれており、日本書紀にも赤気(せっき)と書かれています。織田信長も赤いオーロラを見た可能性が高く、ルイス・フロイス(織田信長と親交のあった宣教師)が残した記録には、当時は赤気(せっき)が起こると不吉なことが起こると思われていたにも関わらず、織田信長は武田征伐に出てしまったので人々が驚いたと記録に残しています。

織田征伐の3か月後に織田信長は本能寺の変で討たれました。。。

日本でオーロラが観測されたら何が起こるのか?

総務省が大規模な太陽フレアが引き起こす最悪のシナリオを発表し、警戒を促しています。

巨大な太陽フレアが発生すると、太陽から強い電磁波や大量のプラズマガスが地球を襲うことになり、その結果場所によって通信、GPS、航空運用、衛星運用や電力網に障害が発生する可能性があります。具体的には断続的にスマ使用できなくなったり、人工衛星の測位に障害が発生、カーナビやドローンなどで使われているGPSが正常に作動しなくなる、さらに消防、警察、鉄道、タクシーなどの無線に支障をきたし公共サービスもストップすることで、都市機能が停止する可能性もあります。

太陽フレアによる通信障害は世界各地で発生しており、たとえば1989年3月カナダケベック州で約9時間の停電が発生、2022年2月人工衛星約40基が墜落し甚大な被害が出ていました。

電力にたよらず生活していた江戸時代は、大規模な太陽フレアの影響でオーロラが見えるだけで済んでいましたが、現代社会では社会基盤に影響を与えるほど一大事になる可能性があるのです。


なぜ2025年?

太陽の活動は11年の周期で活発になったり、弱くなったりを繰り返しています。その太陽の活動のピークが2025年頃と言われており、徐々に黒点や太陽フレアの数が増えてきています。そのため、大規模な太陽フレアが今年から来年にかけて起こる可能性が高いと言われているのです。

しかし、大規模な太陽フレアが起きたとしても、地球に影響が出るとは限りません。太陽の表面でおきる大爆発(太陽フレア)は、黒点を中心に起きます。そして地球から見ると太陽は約27日間かけてゆっくり回転しているため、黒点が地球からみて太陽の裏側にあるとき爆発しても地球に影響はないのです。

常日頃から防災意識を持つことが、太陽フレアの対策となるようです。


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