伊勢神宮は、いたるところに大木があるので、自然のエネルギーが強い場所と考えられます。正宮は唯一無二の聖域で凛とした空気に満ちています。写真やビデオなどは入れません、もちろんテレビで撮影することも許されません。
神域である、正宮の正面には奥の正殿が直接見えないように御幌(みとばり)という白い布が掛けてあります。正殿は四重の垣根に囲まれ大切にお守りされていますが、門を開いたときに、正面が直接見えないように御幌が掛けられています。出入口の外側に立っている蕃塀(ばんぺい)と呼ばれる塀も同様の意味があり、内宮の蕃塀も石段の下など東⻄南北にあります。
参拝者の間では、「御幌が揺れるのは神様がやって来た合図だ」と言われているそうです。古来より日本人にとって、神様という存在は、自然現象などによる信仰や畏怖の対象でした。よって御幌が揺れるのは、風にのって神様がやって来たと感じることができるのではないでしょうか。
伊勢神宮については下記リンク先で詳しく説明しています。
伊勢神宮に祀られている三種の神器の1つ八咫鏡(やたのかがみ)とは?伊勢神宮の鳥居の特徴とは?
そのほか、神社で神様に歓迎されているサインとして言われていることがあります。
揺らぐ、引かれる
風が吹く、人払いが起こるのは神様に歓迎されているサインと言われています。また、御幌(みとばり)が風も吹いていないのに舞うように揺らぐことがあります。さらには、御幌が拝殿の内側から外側に揺れたときは「願いを聞いたサイン」、外側から内側に揺れたときは「願いが届いたサイン」であるとも言われることもあります。
これは、伊勢神宮の参拝者の間の「御幌が揺れるのは神様がやって来た合図だ」と非常に似ていますね。
降る
雨や雪、花や木の葉が「降る」のは、神様に歓迎されているサインのひとつと言われています。神社で降る雨は「禊(みそぎ)の雨」と言われ、穢れ(けがれ)を洗い、身を清めてくれるとされています。特に神社を出た途端に雨が上がるという現象は、とても良いサインであると言われているそうです。
水で清めるということが多く行われているので、こちらも納得です。桜の花びらが散った光景などは非常に美しく、神様に歓迎されていると感じられます。
落ち着く
神様に歓迎されているサインには「落ちつく」という現象があり、例えば人払いが起こり「落ちつく」のも神様に歓迎されているサインだと言われています。
神社は心を清めてお参りするところですので納得できますね。
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