2022年9月26日(月)放送の「歴史の専門家が選ぶ 難攻不落!最強の城総選挙」 まとめ中!
城の魅力には、心奪われる芸術的な美しさ、風情ある城下町散策の楽しさなどがありますが、この番組で紹介されたのは、どんな敵も蹴散らす強さという魅力です。歴史上日本の存在した城の数は約40,000城もあり、この中から攻め落とすのが難しかったであろう城を専門家が厳選し、難攻不落最強の城総選挙として紹介していました。
第20位:3万の兵力を撃退、激ヤバ!ロードがある城
島根県安来(やすぎ)市にあった「月山富田(がっさんとだ))城」
ポイント
・攻めてきた約3万の毛利元就(もとなり)の兵に、約1年半ほど耐え抜き1/3ほどの兵で撃退
・視覚に訴える威圧感
・難攻不落のポイントは、山頂まで続く曲がりくねった道(七曲(ななまが)り)。敵を疲れさせるためにわざと、グネグネとした細い道が造られている。
第19位:思わず引っかかる!巧妙なトラップだらけの城
滋賀県彦根市にある「彦根城」
ポイント
・徳川家康が大阪にいる難敵 豊臣秀吉を監視するためにつくった城。400年以上も当時のまま残っている天守は国宝に指定されている
・この城の強さは城や城下町に隠されたトラップと言われている
・あっちから攻め込むと行き止まり、こっちから攻め込むと撃滅という、攻め手は地団駄を踏むような、とても意地悪なつくりの城
・敵兵を見てほくそ笑むような、つくった人のいやらしさが見えてくるような造り
・彦根城・城下エリアは江戸時代当時の区画がほぼそのまま残っていると言われている
トラップ1:「くいちがい」普通真っすぐ行く道を、わざとズラしてある。道の先で待ち伏せた兵士が狙っているかもしれないと警戒させることを狙ってつくられたトラップ。人は狙われていると思うと勢いつけて進めない→城への接近速度を落とせる。城下町だけでなく、城内にも同じような道がたくさんある。
・トラップ2:大手門から天守に続く一見普通の坂道にもトラップがある。坂道は階段になっている。通常、段差や幅が一定だと同じリズムで上がれるので、足元を見ずに登れるが、ここは階段の段差や幅が一定ではないため、足元を気にしながら上も見なければいけない。足元を気にしているうちに、櫓(やぐら)から狙い打ちされてしまう・・・
・トラップ3:石垣に囲まれた大堀切(おおほりきり)という空間は、上に見える窓や石垣3方向から攻撃される。
トラップ4:廊下橋(通称落とし橋)攻め込んだ敵が橋を渡ろうとすると、橋を落とすことができ(橋げたが簡単に外れ橋が一気に崩れる)、天守への道を無くしてしまう。
トラップ5:白漆喰(しろしっくい)が美しい天守には、外からは気づけないトラップが仕掛けられている。鉄砲や弓を射るための窓(隠し狭間(ざま))があり、彦根城は漆喰できれいに塗り固められているが、実戦の時は狭間をぶち抜いて鉄砲や弓を射る。
第18位:敵を退ける神秘の力!天空の要塞
兵庫県朝来(あさご)市にあった城「竹田城」
ポイント
・まるで空中に浮かんでいるような雲海に囲まれた風景(9月~11月がベストシーズンで、雲海が出やすいのは早朝)
・雲海がもつ強さとは?人ならぬもの、例えば神の力によって発生したと、当時の人も神の力で雲海が作られ城が守られていると考えたのだと考えらる。当時は山には神がいるという山岳信仰が根付いており、武士たちも人間の力を超えたものを感じて雲海に恐れをなしていたと考えられる。武士はいつ死んでしまうかわからない状態なので、神仏にすがりたいという気持ちがあったことから、結果的に攻めにくい、攻めるのはよろしくないと思わせる効果があったのではないか。
・竹田城のある山には大きくて強度の高い石が多いため、強固な石垣を作るのに最適だった。
第17位:山全体に武士を住まわせた城
新潟県上越市にあった春日山(かすがやま)城
ポイント
・14世紀に建てられたといわれ城主は上杉謙信
・かつては山を埋め尽くすように武士が住んでいたため、足を一歩踏み入れれば、次から次と屈強な武士の襲いかかられる城
・一般的な山城の場合、武士は普段は山の麓に住み、戦の時は城に向かう。しかし上杉謙信は忠誠心の強いトップ格の武士に、城に住むように指示した。そのたびに、山の斜面だったところを切り開き平地(屋敷地(やしきち))を作り屋敷を建築し、そこに武士たちを住まわせ、文字通り身をていして城を守らせた。現在でも誰がどこに住んでいたかわかる資料が残っており、愛の兜で有名な直江兼続の城(直江山城守)の名前も書かれている。
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